障害者の働き方は共生社会への道標、『チョコレートな人々』が形作るよりよい未来とは。
愛知県豊橋市に本店を構える「久遠チョコレート」は全国に拠点を持つ人気のチョコレート店。その始まりは2003年に代表の夏目浩次さんが始めた小さなパン屋でした。障害者の賃金の低さに衝撃を受けた夏目さんは、障害者にも最低賃金を
遺跡の発掘は見ているだけでワクワク『掘る女 縄文人の落とし物』
長野県のほぼ真ん中にある長和町(ながわまち)で発掘調査員として働く大竹幸恵さんは、30年にわたり泥にまみれながら、縄文時代の人々が黒曜石を掘ったあとを発掘している。岩手県洋野町では、高速道路工事に伴う発掘調査が行われ、調
今も存在する人身売買と奴隷、『ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇』はとにかく気が滅入る、でも見なければならない。
タイの漁業会社の一部には、人身売買で手に入れた奴隷労働者を使っている業者がいる。彼らは何年もの間船から降りることもできず、給料も支払われず、暴力にさらされ、時には命を落とす。そんな被害者たちを救おうと立ち上がったのは、パ
女性の手仕事をアートに昇華させたら平和への希望が見えてきた-『YARN 人生を彩る糸』
町中の柱や壁をニットで飾る「ヤーン・グラフィティ」アーティストのティナ、かぎ針編みの巨大なニットと全身ニットのパフォーマーで作品を作るオレク、白いニットを張り巡らせた舞台でパフォーマンスをするサーカス・シルクール、カラフ
アフガニスタンからヨーロッパへの5000キロをスマホで記録した『ミッドナイト・トラベラー』が突きつける私たちの無関心の“罪”
アフガニスタンの映像作家ハッサン・ファジリは制作したドキュメンタリーが原因でタリバンから死刑宣告を受ける。妻と二人の娘と隣国タジキスタンに逃れ、庇護を申請したハッサンだったが、申請は却下されアフガニスタンに戻ることになる
日本の民主主義とメディアの危機の深刻さが、『パンケーキを毒味する』が誰に向けた映画かわからないことから見えてくる
総理大臣就任直後、報道陣とパンケーキを食べたという菅首相。この菅義偉とはどういう人物なのか、この総理大臣のもと、今の日本はどのような状況にあるのか、今日本が迎えている危機を皮肉っぽく描こうとした映画。 映画の序盤の菅義偉
わたしたちは東ティモールのことを何も知らない、彼らの苦しみはわたしたちのせいでもあるのに。-東ティモールの独立までを描いた映画『平和への道』
東ティモールについて知っていることといえば、比較的最近独立したこと、それまで紛争が続いていたこと、コーヒーが有名なこと、くらいかもしれない。 そんな東ティモールについてのお祭り東ティモールフェスタ2021の一環で東ティモ
必要なのは情報。新型コロナに襲われたクルーズ船の人々が教えてくれることー『ラスト・クルーズ』
新型コロナウイルス“COVID-19”が世界中で猛威を奮った2020年、その2月に横浜港を出発し、アジアを回ったクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号。船内で大規模なクラスターが発生し、世界的なニュースとなった。 その船に
原発事故で見つめ直す自然との関係、富岡町から避難せずに残った男と牛たちの物語『ナオトひとりっきり』
2011年3月11日の夜、福島第一原発の事故により周囲2キロの住民に対する避難指示が出された、その範囲は徐々に広がり12日には20キロ圏内まで拡大された。 震災当時、原発から12キロに位置する富岡町で暮らしていた松村直登
意見が違っても相手を認める『RBG 最強の85才』が示したのはアメリカが自由の国たる所以
女性として二人目のアメリカ合衆国連邦最高裁判事となったルース・ベイダー・ギンズバーグ。若い頃から弁護士として女性の地位向上に粉骨砕身してきた彼女がはいかにして「Notorious(悪名高い)」とも呼ばれる国民