Movie

今も存在する人身売買と奴隷、『ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇』はとにかく気が滅入る、でも見なければならない。

タイの漁業会社の一部には、人身売買で手に入れた奴隷労働者を使っている業者がいる。彼らは何年もの間船から降りることもできず、給料も支払われず、暴力にさらされ、時には命を落とす。そんな被害者たちを救おうと立ち上がったのは、パ
Movie

女性の手仕事をアートに昇華させたら平和への希望が見えてきた-『YARN 人生を彩る糸』

町中の柱や壁をニットで飾る「ヤーン・グラフィティ」アーティストのティナ、かぎ針編みの巨大なニットと全身ニットのパフォーマーで作品を作るオレク、白いニットを張り巡らせた舞台でパフォーマンスをするサーカス・シルクール、カラフ
Featured

アフガニスタンからヨーロッパへの5000キロをスマホで記録した『ミッドナイト・トラベラー』が突きつける私たちの無関心の“罪”

アフガニスタンの映像作家ハッサン・ファジリは制作したドキュメンタリーが原因でタリバンから死刑宣告を受ける。妻と二人の娘と隣国タジキスタンに逃れ、庇護を申請したハッサンだったが、申請は却下されアフガニスタンに戻ることになる
Movie

日本の民主主義とメディアの危機の深刻さが、『パンケーキを毒味する』が誰に向けた映画かわからないことから見えてくる

総理大臣就任直後、報道陣とパンケーキを食べたという菅首相。この菅義偉とはどういう人物なのか、この総理大臣のもと、今の日本はどのような状況にあるのか、今日本が迎えている危機を皮肉っぽく描こうとした映画。 映画の序盤の菅義偉
Movie

わたしたちは東ティモールのことを何も知らない、彼らの苦しみはわたしたちのせいでもあるのに。-東ティモールの独立までを描いた映画『平和への道』

東ティモールについて知っていることといえば、比較的最近独立したこと、それまで紛争が続いていたこと、コーヒーが有名なこと、くらいかもしれない。 そんな東ティモールについてのお祭り東ティモールフェスタ2021の一環で東ティモ
Featured

原発事故で見つめ直す自然との関係、富岡町から避難せずに残った男と牛たちの物語『ナオトひとりっきり』

2011年3月11日の夜、福島第一原発の事故により周囲2キロの住民に対する避難指示が出された、その範囲は徐々に広がり12日には20キロ圏内まで拡大された。 震災当時、原発から12キロに位置する富岡町で暮らしていた松村直登
Movie

公民権運動とBLMをつなげる“目撃者”はなぜヒーローたちの死を描いたのか-『私はあなたのニグロではない』

アメリカの歴史を考える上で避けて通れない公民権運動、BlackLivesMatter運動を考える上でも知っておかなければいけない過去です。公民権運動については長年に渡って様々な映画が作らていますが、その中でも比較的最近作
Movie

「滅びゆく街」を描く9時間の大長編『鉄西区』から見える、中国の人々のつながりと国家との微妙な関係

いまや中国を代表するドキュメンタリー作家の一人となった王兵(ワン・ビン)のデビュー作にして代表作の『鉄西区』。ワン・ビンは1999年から3年間に渡り中国北東部瀋陽の工業地域・鉄西区で暮らしながら映画を撮影した。1930年