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絶望の中から立ち上がるのに必要なものを教えてくれる、ISに破壊された町に生まれた『ラジオ・コバニ』の物語

死が当たり前の風景 シリア北西部の町コバニでラジオ局を立ち上げたディロバン・キコは、手作りのスタジオからニュースや音楽、インタビューをまちに届けています。コバニはISによる攻撃を受け壊滅状態、ディロバンも大学に進学予定だ
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『万引き家族』はすべての人に「生きる意味」を問う映画。あなたにとって家族とは、生きるとは。

東京の高層マンションの間にあるボロボロの平屋で暮らす家族。父親・治と息子の祥太は二人組で万引をし、祖母の年金を頼みに暮らしていた。治は日雇いの仕事、妻の信代はパートをしていたが生活はかつかつ、信代の妹の亜紀はJKカフェで
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『パーフェクト・レボリューション』-本当の障害は見えない、そのありかがわかれば革命は起きる

障害者と性の問題について訴え続ける脳性マヒの活動家・熊篠慶彦の体験をもとに、重度障害者と風俗嬢の恋愛を描いたラブストーリー。リリー・フランキーが熊篠さんを演じ、清野菜名が相手役を務めた。障害についての映画というよりは、ラ
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60年代に音楽で社会と戦ったニーナ・シモンが教えてくれる「自由とはなにか」-『ニーナ・シモン 魂の歌』

1950年代から活躍した黒人女性ミュージシャン、ニーナ・シモンの生涯を描いたドキュメンタリー映画。 ニーナ・シモンは南部の貧しい家庭に生まれるが、ピアノの才能を見いだされ、黒人女性初のピアニストになるべくジュリアード音楽
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あくまでフィクションだからこそ考える入口になる。『新聞記者』の賛否が分かれることの意味とは。

東京新聞の望月衣塑子記者を撮ったドキュメンタリー映画『i-新聞記者ドキュメント-』を見て、これは見なければと遅ればせながら『新聞記者』を観た。 この作品は、望月衣塑子さんのノンフィクションを原案に、シム・ウンギョンと松坂
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障害者の遅れてきた思春期を描いた傑作ドラマ『37セカンズ』で、私が気づいたのは自分の心にある“距離”。【東京国際映画祭2019】

脳性麻痺の影響で車椅子生活を送る23歳のユマは、親友のマヤカと2人で漫画を描いて人気を得ていた。ただ、表舞台に出るのはマヤカで漫画を書くのはユマ、マヤカはユマの存在をファンの目から隠していた。 ユマは自分の作品でデビュー
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ノリウッドはナイジェリアの未来を明るく照らす?アートで未来を切り開く若者を描いた『緑・白・緑』

ナイジェリアは今や世界で最も多く映画が作られている国で、その製作本数は2000本以上とも言われます。日本ではなかなか見れないのですが、Netflixにあったので、そのうちの1本『緑・白・緑~モザイクに輝くダイヤ~』を見て