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生々しい現実から目を背けるな!美しい映像がウクライナの悲惨さを際立たせる『マリウポリの20日間』

2022年のロシアによるウクライナ侵攻で初期の激戦地となったマリウポリ、海外メディアが早々と対比する中、唯一残ったAP通信のウクライナ人記者ミスティスラフ・チェルノフは映像を記録し続けた。彼が記録した20日間の生々しい現
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故郷とは幸せな記憶と結びついた場所だ。故郷を奪われた被災者と喪失感を抱える人々と『ニッポニアニッポン フクシマ狂詩曲』

会津若松市に父と娘二人で暮らす楠木家の人々、市役所に勤める父の穀平が海沿いの楢穂町に出向することになる。福島第一原発事故の被災地の楢穂町の広報課で課長代理となった穀平はそれまで知らなかった被災地の現状を少しずつ知っていく
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摂食障害を通して「生きる」を考える―『心のカルテ』

拒食症で入退院を繰り返す20歳のエレンは、継母の勧めでベッカム医師の診察を受ける。ベッカムは医師らしからぬ態度でエレンに生きたいなら食べ物の話をしないことや最低6週間の入院が必要だと告げる。エレンが入院先に行くと拒食や過
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テンポの良いロードムービーはただ面白く、でも障害について考える要素も散りばめられたいい映画-『思いやりのすすめ』

介護士に転身し資格を得たベンが最初の仕事先として紹介されたのは、筋ジストロフィーの青年トレバーの介護だった。母親と二人でイギリスから越してきたばかりのトレバーは家からほとんどでない決まりきった生活を送りながら、ベンに悪質
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ろうの家族を描いた『コーダ あいのうた』は、親子関係と世代間ギャップという普遍的なテーマを感動でまとめる

家族の中で一人だけ耳が聞こえる高校生のルビー。毎朝、父と兄と一緒に漁に出て手話通訳もする日々を送っている。高校で合唱クラブに入部したルビーは顧問の先生に可能性を見出され、バークレー音楽大学の受験を進められる。耳が聞こえな
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すべてを失い、守られてきた少女の生きるための旅。『すずめの戸締まり』の迫力と私たちにも投げかけられる「生きる意味」。

宮崎県におばと暮らす高校2年生の岩戸鈴芽はある日、廃墟の扉を探しているという青年・宗像草太に出会う。知らないと嘘をついてしまった鈴芽は気になって廃墟の遊園地へと向かう。そこには扉があり、開けると星がまたたく夜の世界が広が