昨年のイギリスで流行語にも選ばれたように、いま世界は”Post-truth”時代に入ったと言われます。”Post-truth”とは何かというと、客観的な事実を重視せず、大衆の感情に訴えかけるような政治のやり方を指したりするもので、ドナルド・トランプがアメリカ大統領に選ばれたのが、その最たるものなわけです。ポピュリズムがさらに進んだものという感じでしょうか?
この”Post-truth”時代に危機感を感じているのが、ジャーナリストたちです。真実を伝えることに命をかけてきたのに、大衆は事実よりも、政治家の甘い言葉に動かされてしまう。大手のメディアもそれに乗っかって、大衆を操作するような報道を行う。そんな時代に危機を感じているのです。
そんな独立系のジャーナリストたちを追ったドキュメンタリー映画『すべての政府は嘘をつく』が、2月1日、2日にNHKの「BS世界のドキュメンタリー」で放送され、3日からはアップリンク・クラウド(Uplink Cloud)で配信、4日からはアップリンク渋谷で上映が始まります。
ノーム・チョムスキーやマイケル・ムーアも出演するというこの作品は、オリヴァー・ストーンが製作総指揮を務めました。今までの政府の嘘ももちろんですが、何かと物議をかもしているトランプ時代に入ったらどうなってしまうのか、そのようなことを考える機会になるのではないかと思います。
BS世界のドキュメンタリーはなかなかいいドキュメンタリー映画をやっているんですが、なかなか事前に情報が入ってこないのと、分割して放送するので、ちょっと消化不良になるところが難点です。実は映画として公開された作品が、それ以前に放送されていたということは今までにもありました。
そんなわけで、テレビで放送されたものでも映画としては価値があるし、映画館で観たいとか、VODでみたいとか、色々なニーズに合わせた提供方法があるというのはいいことです。
特にUplink Cloud(参考記事)は、未公開のフランス映画を集めた「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」なんてものもやっていたりして、他では見られない作品に出会うことが出来ます。『すべての政府は嘘をつく』の視聴料がいくらになるかはまだ未定ですが、気になった人は覗いてみてください。
https://socine.info/2017/01/24/all_government_lies/https://i2.wp.com/socine.info/wp-content/uploads/2017/01/allgovernmentlies.jpg?fit=640%2C403&ssl=1https://i2.wp.com/socine.info/wp-content/uploads/2017/01/allgovernmentlies.jpg?resize=150%2C150&ssl=1ishimuraNewsjounalism,NHK,Post-truth,Uplink,VOD,マイケル・ムーア昨年のイギリスで流行語にも選ばれたように、いま世界は'Post-truth'時代に入ったと言われます。'Post-truth'とは何かというと、客観的な事実を重視せず、大衆の感情に訴えかけるような政治のやり方を指したりするもので、ドナルド・トランプがアメリカ大統領に選ばれたのが、その最たるものなわけです。ポピュリズムがさらに進んだものという感じでしょうか?
この'Post-truth'時代に危機感を感じているのが、ジャーナリストたちです。真実を伝えることに命をかけてきたのに、大衆は事実よりも、政治家の甘い言葉に動かされてしまう。大手のメディアもそれに乗っかって、大衆を操作するような報道を行う。そんな時代に危機を感じているのです。
そんな独立系のジャーナリストたちを追ったドキュメンタリー映画『すべての政府は嘘をつく』が、2月1日、2日にNHKの「BS世界のドキュメンタリー」で放送され、3日からはアップリンク・クラウド(Uplink Cloud)で配信、4日からはアップリンク渋谷で上映が始まります。
ノーム・チョムスキーやマイケル・ムーアも出演するというこの作品は、オリヴァー・ストーンが製作総指揮を務めました。今までの政府の嘘ももちろんですが、何かと物議をかもしているトランプ時代に入ったらどうなってしまうのか、そのようなことを考える機会になるのではないかと思います。
BS世界のドキュメンタリーはなかなかいいドキュメンタリー映画をやっているんですが、なかなか事前に情報が入ってこないのと、分割して放送するので、ちょっと消化不良になるところが難点です。実は映画として公開された作品が、それ以前に放送されていたということは今までにもありました。
そんなわけで、テレビで放送されたものでも映画としては価値があるし、映画館で観たいとか、VODでみたいとか、色々なニーズに合わせた提供方法があるというのはいいことです。
特にUplink Cloud(参考記事)は、未公開のフランス映画を集めた「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」なんてものもやっていたりして、他では見られない作品に出会うことが出来ます。『すべての政府は嘘をつく』の視聴料がいくらになるかはまだ未定ですが、気になった人は覗いてみてください。
Kenji
Ishimuraishimura@cinema-today.netAdministratorライター/映画観察者。
2000年から「ヒビコレエイガ」主宰、ライターとしてgreenz.jpなどに執筆中。まとめサイト→https://note.mu/ishimurakenji
映画、アート、書籍などのレビュー記事、インタビュー記事、レポート記事が得意。ソーシネ
コメントを残す