UPLINKがオンライン映画館「UPLINK Cloud」を開始－バンクシー作品などストリーミング配信

UPLINKがストリーミングサービス「UPLINK Cloud」を11月2日、開始した。 UPLINKといえば90年代から映画の配給を開始、99年には渋谷に映画館「UPLINK Factory」をオープン、現在は複数のスクリーンを持つ劇場「UPLINK」を渋谷宇田川町に持つ。配給作品は90年代にはデレク・ジャーマンの『BLUE』を始め、実験的な作品を日本に紹介、制作にも関わった。2000年以降も若手作家の作品や社会的なテーマを持つ作品を多く配給してきた。 「UPLINK Cloud」は自社の配給作品を中心にストリーミングでレンタルを行うもので、作品数は現在18作品。配信にはVimeoを利用し、Vimeoに対応したブラウザやVimeoアプリが使えるデバイス（iOS、Android、Apple TV、Amazon Fire TV、Chromecastなど）があれば視聴できる。レンタル料金は300円～1200円（72時間友好）。 通常のストリーミングサービスでは見られない作品がほとんどで、映画館でもあまり上映されない作品なので、地方のコアな映画ファンには嬉しいサービスと言える。注目の作品は『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』、『オマールの壁』、『聖者たちの食卓』など。『マンガをはみだした男　赤塚不二夫』『聖なる呼吸：ヨガのルーツに出会う旅』『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』『オマールの壁』の4作品については11月15日まで30％OFFになるプロモーションコードを発行している。 Hulu、Netflix、Amazon Videoなどストリーミングサービスは多くあるが、話題作や大手の製作・配給会社の作品が多く、マニアックな作品は劇場に行くかDVDを買うしかないというのが現状だったところに、嬉しいサービスが登場した。 個人的には、『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』と合わせて2010年のバンクシー作品『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』（参考記事）を見て欲しい。キャンペーン中なら2本で800円弱で見ることができ、バンクシーというアーティストが社会に与えるインパクトを知り、彼がやろうとしていることをよりよく理解できると思う。 『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』（特典映像『バンクシーの世界お騒がせ人間図鑑』） from UPLINK Cloud on Vimeo.