震災で感じた動物の生死を人間が決めることの意味-『犬と猫と人間と2 動物たちの大震災』
宮城県出身の監督が、震災から一週間後、故郷を訪ねる。被災者たちにどう声をかけていいかわからない彼は、呆然と佇み、そこで見かけた犬の姿を見て、ペットたちも被災したことに気づく。そして、被災した動物たちがどうなっているのかを
原発事故で見つめ直す自然との関係、富岡町から避難せずに残った男と牛たちの物語『ナオトひとりっきり』
2011年3月11日の夜、福島第一原発の事故により周囲2キロの住民に対する避難指示が出された、その範囲は徐々に広がり12日には20キロ圏内まで拡大された。 震災当時、原発から12キロに位置する富岡町で暮らしていた松村直登
意見が違っても相手を認める『RBG 最強の85才』が示したのはアメリカが自由の国たる所以
女性として二人目のアメリカ合衆国連邦最高裁判事となったルース・ベイダー・ギンズバーグ。若い頃から弁護士として女性の地位向上に粉骨砕身してきた彼女がはいかにして「Notorious(悪名高い)」とも呼ばれる国民
ドラマとしては面白い『グローリー 明日への行進』が社会派BLM映画としてはヌルいわけ。
1964年、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師はノーベル平和賞を受賞したが、アメリカ特に南部では黒人差別はまだまだ当たり前のことであり、公民権法が成立しても黒人の有権者登録は白人の役人によって拒否され続けていた。
そういうことか!公民権運動と現代のつながりが外からの目でクリアに見える『ブラックパワー・ミックステープ』
映画『ブラックパワー・ミックステープ~アメリカの光と影~』は、1967年から1975年の間にスウェーデンのテレビ局が公民権運動について取材したテープに、現代(2010年ころ)のアメリカの黒人たちの証言を載せたドキュメンタリー映画だ。当事者ではない私たちにはかなり多くの学びがある作品になった。
公民権運動とBLMをつなげる“目撃者”はなぜヒーローたちの死を描いたのか-『私はあなたのニグロではない』
アメリカの歴史を考える上で避けて通れない公民権運動、BlackLivesMatter運動を考える上でも知っておかなければいけない過去です。公民権運動については長年に渡って様々な映画が作らていますが、その中でも比較的最近作
60年代、KKKに捜査のメスを入れたFBIが象徴するものとは-『ミシシッピー・バーニング』をBLM視点から見てみえたこと。
1964年の夏、公民権運動家が殺される。行方不明となった彼らの捜索のため、ミシシッピーの小さな町にFBIの捜査官が派遣された。80年代には問題提起になった映画だが、30年以上がたった現在からはどう見えるだろうか。
『ヘアスプレー』はシンプルに面白い青春映画であり、音楽が黒人差別を解消してきた歴史を物語る映画でもある。
2007年に製作されヒットしたミュージカル映画。公民権運動が盛り上がりを見せる1960年代の高校生の姿を描いた青春ミュージカルで、原案はジョン・ウォーターズによる1988年の同名映画。
このままでは誰も幸せになれない。白人警察官による黒人射殺は本当に人種問題なのか『ブラインドスポッティング』で考える。
後をたたない白人警察官による黒人容疑者の殺害事件、そんな事件を扱った映画の一つがこの『ブラインドスポッティング』です。 ただ、事件がメインテーマというわけではなく、事件を目撃してしまった黒人青年とその親友の白人青年の人種
ただただ辛く胸糞悪い、『それでも夜は明ける』の12年の奴隷生活がえぐるアメリカの人種差別の残忍さ。
南北戦争前のアメリカで自由黒人として暮らしていた男性が、騙されて奴隷として売られ南部で12年に渡る奴隷生活を送ることになる。実在の自由黒人ソロモン・ノーサップが書いた自叙伝“12 years a slave(12年、奴隷