『未来の食卓』はオーガニック?子供たちの笑顔と農薬の恐ろしさの対比が意味するものとは。
フランス南部ガール県のバルジャック村では給食をすべてオーガニックにするという試みが始められた。化学物質による汚染が原因で癌の増加などの影響が不安視されるフランス、この試みは果たして成功するのか… 食の安全が重要なテーマと
遺伝子組み換えと放射能汚染、『世界が食べられなくなる日』がすぐ来るとしたらどうする?
遺伝子組み換え(GM)作物の話かと思ったら、映画は広島から始まる。この映画が扱うのは、GMと原子力(放射能)の2つ。その2つが人類の食料を聞きにさらしていると訴える内容だ。 物語の主軸となるのは、GM作物が動物に与える影
『ブラック・クランズマン』は楽しいサスペンス・コメディだが、人種差別と映画の100年を考えさせる映画でもある。
1979年、コロラド州コロラド・スプリングス、警察官募集(マイノリティ歓迎)の横断幕を見て警察官に応募した黒人のロン・ストールワースは、唯一の黒人警察官として見事に採用されるも退屈な仕事しか任されず、署長に潜入捜査をさせ
スパイク・リーは『セレブの種』でアメリカの複雑な差別をコメディで描く
30歳で製薬会社の部長にまで上り詰めたアフリカ系のジャック、今朝も仲の良い研究者であるシラー博士にコーヒーを持って行くが、博士はジャックに結婚して子供を作れという言葉を残して、窓から飛び降りてしまう。そして、彼のもとに残
スパイク・リーのヒューマンドラマ『25時』は複雑な人種関係が絡み合うNYを描き、単純化に警鐘を鳴らす
瀕死状態の犬を助けたドラッグ・ディーラーのモンティ、今はその犬を連れて川辺に座る。そこにドラッグを買いたいという男が現れるが、彼は「パクられたから」といってそれを断る。その後、彼は犬を連れて出身高校に向かう。彼は実は翌日
クライム・サスペンスの傑作『クロッカーズ』は黒人社会の殺人の意味を私たちに突きつける
ブルックリンの貧困地区に暮すストライクは仲間を率いて公園でクラックを売りさばいている。ある夜、彼はボスのロドニーに売上をちょろまかしている売人の一人を片付けろと命じられる。その夜、ストライクが怖気づき、近くのバーに入ると
アフリカ系アメリカ人の小さな物語が輝きを放つ『ゲット・オン・ザ・バス』
1995年、ワシントンで黒人男性による100万人大行進が実施されることとなった。LAからその行進に参加するためのバスに乗車した中には、初老の“オヤジ”や息子を手錠でつないで歩く父親、ゲイのカップル、映画監督志望の青年など
パキスタンの伝統音楽とジャズが文化の垣根を超える、『ソング・オブ・ラホール』が見せるエンパシーの力。
『ソング・オブ・ラホール』はパキスタンの伝統音楽を演奏するバンドがニューヨークの舞台に立つというドキュメンタリー。 パキスタンの伝統楽器の名手とニューヨークのジャズの巨匠が出会
なぜアメリカ人は銃で殺し合うのか、『ボウリング・フォー・コロンバイン』が明らかにする恐怖と差別の歴史。
いまやすっかり有名人のマイケル・ムーアが2002年に撮り、出世作となった『ボウリング・フォー・コロンバイン』。 ミシガン州で生まれ、銃とともに育ち、少年のころにはNRA(全米ライフル協会)から賞をもらったという経歴を持つ
アパルトヘイトからの和解を描いた『イン・マイ・カントリー』が教えてくれる償いと赦しの真の意味
人種差別に対する抗議運動が盛り上がりを見せる一方で暴動も起き、暴力の連鎖が生まれてしまっているようにも見える状況で、私たちはこの問題をどう考えればいいのか。差別の加害者と被害者がいて、その間に対立があるとき、その二者は和