黒人はなぜ殺され暴動が起きたのか。『ドゥ・ザ・ライト・シング』から考える黒人自身と社会の問題
後をたたない白人警察官による黒人の殺害事件。起きるたびに大きく報道され、抗議活動が行われてきました。その歴史をたどることももちろん有意義ですが、映画はそれをどう扱ってきたのかを振り返ると、暴行事件とアメリカ社会と黒人の関
映画史上最も有名な未完の映画『ホドロフスキーのDUNE』は完成しなかったからこそ意味があった?
映画史上最も有名な未完の作品ともいわれる『DUNE』。『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』などを監督したアレハンドロ・ホドロフスキーが、フランク・ハーバートのSF小説をもとに2年半の歳月をかけて準備した作品だった。 こ
アメリカが広島でやったこと、その真実を暴く『核の傷 肥田舜太郎医師と内部被曝』
肥田舜太郎医師は広島に原爆が落とされた時、陸軍の軍医として広島の部隊に配属されていた。直接的に原爆の爆風は浴びなかったものの、原爆投下直後には爆心地近くに入り、その後も爆心地から数キロの小学校で医療活動にあたった。 肥田
原発事故で現実を奪われた『プリピャチ』に暮らす人々は夢の中で現実とは何かと問う
1998年、チェルノブイリ原発から4キロに位置する町プリピャチにカメラが入る。原発から30キロ以内は立入禁止区域で、そのエリア「ゾーン」からものを持ち出すことはできない。しかし、そのプリピャチには畑を耕し魚を獲って暮らす
放射性廃棄物の問題を描いた『100,000年後の安全』を見て未来の人類を信頼したくなった。
放射性廃棄物の最終処分場として建設が進むフィンランドの「オンカロ」。耐用年数10万年といういまだかつてない建造物は地下深くにある18億年前の地層に掘られている。 ドキュメンタリー作家のマイケル・マドセンは建設現場を取材、
『デヴィッド・リンチ アートライフ』でその世界観の源泉を垣間見る
『ツイン・ピークス』などで知られる映画監督のデヴィッド・リンチは絵画や立体作品を発表するアーティストでもある。そんなデヴィッド・リンチが映画監督/アーティストとなるまでの歩みを、自身へのインタビューによって解きほぐしてい
『今、僕は』から考える引きこもり問題。原因は社会の多様性の欠如か。
引きこもりの二十歳の青年・悟は、母親と二人暮らし。母が作ってくれる食事も取らず、ジャンクフードを食べながらゲームをする日々を送ってる。そんな悟に仕事をさせようと、母親が知人・藤澤に頼みワイナリーの仕事に連れ出してもらう。
アフリカから消費者へのメッセージ『おいしいコーヒーの真実』が広めたフェアトレード
アフリカ最大のコーヒーの産地エチオピア、そのエチオピアのオロミア州の農協連合会の代表タデッサ・メスケラはコーヒー価格の下落を嘆く。彼は貧困にあえぐコーヒー農家たちが正当な収入を得ることができるためにさまざまな対策を練り、
本当の戦場にカメラが入る。存在を消したカメラが写したのは本物の恐怖と陶酔-『アルマジロ』
アフガニスタンの最前線基地のひとつアルマジロ基地。2009年、その基地に派遣された若いデンマーク兵たち。初めての実践を経験する彼らは何を思うのか。 本物の戦場で戦う兵士にカメラが密着した衝撃的なドキュメンタリー。本物の戦
ギターは銃よりも強し!『トゥーマスト ギターとカラシニコフの狭間で』は伝えることで戦う知られざる民族の迫害の歴史を描く。
北アフリカのサハラ砂漠で古くから遊牧民族として生きてきたトゥアレグ族。独自の言語や文化を持つ彼らだが、居住地域が5つの国に分散され、差別を受けるなど苦難の歴史を送ってきた。1970年代にはマリやニジェールから迫害を受け独