あなたの投票も狙われている。民主主義を破壊する本当の犯人は誰か。-『グレート・ハック』
インターネット上に存在する個人情報がどう扱われているのか、誰もが気になることだと思います。今回取り上げる『グレート・ハック:SNS史上最悪のスキャンダル』(邦題がイケてないのはもはやNetflixのお家芸)は、マーク・ザ
香港は他人事ではない。見ざるを得ない暗い未来は日本にも訪れるのか?-『十年』
先日、香港の民主化運動の中心人物の一人であるジョシュア・ウォンさんを追ったドキュメンタリー映画『ジョシュア』を紹介しました。香港と中国の関係は、私たちの暮らしとは直接関係内容に見えます。しかし、彼らが戦っている中国とは、
ビーガン布教映画から「肉を食べる意味」を考える-『健康って何?』
畜産が地球環境を破壊することから完全菜食主義(ビーガン)を勧めたドキュメンタリー映画『Cowspiracy:サステナビリティ(持続可能性)の秘密』、完全に賛同はできないにしても、地球の危機を救うための考え方の一つとして知
気候変動は「肉食」のせい?環境保護のタブーに切り込むドキュメンタリー『Cowspiracy』を賛同できなくても観るべき理由
私が映画、特にドキュメンタリー映画を見ることの理由の一つに、声なき人の声を聞くことがあります。そのことについては別のところで少し書きました。 そして、声を聞くという意味では声が届かない人たちはもちろんですが、日常ではあま
香港の民主化運動に共感せざるを得ない!十代が本気で社会を変える物語『ジョシュア』
香港で今起こっている民主化運動である「雨傘運動」とは一体どのような運動なのか、どんな歴史的な背景があり、なぜ彼らはあんなにも必死なのか、香港のニュースをあまり注視してこなかった私にはよくわかりませんでした。 そんな時に出
【戦争を「思い出す」ために】『私は貝になりたい』(1959年版)
今年も終戦記念日がやってきました。毎年この日にはやはり戦争のことを考えます。今日は、みなさんが戦争について考える一助になればと思い、2009年に書いた『私は貝になりたい』(1959年版)についての記事をほぼそのまま掲載し
【平成ソーシャルシネマ史】僕らの平成は『ゼイリブ』から始まった
平成が終わり、令和が始まってしばらく経ちましたが、「ソーシャルシネマ」という視点から平成を振り返ってみようと思いたち、ちょっと調べてみました。 そこでまず出てきたのがこの『ゼイリブ』、公開されたのは1989(平成元)年、
【追悼:アニエス・ヴァルダ】フレームを変えれば現実は肯定できる、若い写真家とアニエス・ヴァルダの肯定の旅。『顔たち、ところどころ』
アニエス・ヴァルダが亡くなったことがあまりに話題にならないことに正直驚いています。そんなに知られてない監督だったんだねぇと。まあ、今どきヌーヴェル・ヴァーグの映画なんて観たことある人のほうが少数なのかもしれません。「映画
【追悼:アニエス・ヴァルダ】人生の断片を敷き詰めた自伝的映画『アニエスの浜辺』から見えるヴァルダの魅力と退屈さの深み。
2019年3月29日に亡くなった映画監督アニエス・ヴァルダ。私も大好きな映画監督の一人でした。 しかし、意外と日本では知られていないのか、VODで映画を観られるわけでもなく、レンタルDVDも限られた作品しかなく、DVD化
【電子書籍第2弾】アニエス・ヴァルダのアンチクライマックス:断片化されたドラマとドキュメンタリー
先月(2019年3月)、映画監督のアニエス・ヴァルダが亡くなりました。 ヌーヴェル・ヴァーグの監督(と言えるかどうかは議論があるかもしれませんが)の中では一番好きな監督と言ってもいいかもしれません。 そのアニエス・ヴァル