12月は寄付月間だそうです。
動画も微妙だし、寄付といえば災害が起きたときの義援金くらいしか覚えがないという人が多いかと思います。私もそうです。

でも、仕事でクラウドファンディングについて話を聞くことが多く、クラウドファンディングや寄付ということについて考えるようになりました。
日本では寄付文化はアメリカのように根付かないということがよく言われますが、それはどういうことなのか、寄付月間ということで自分なりに考えてみました。

寄付の一つの意義として、貧富の差を補完する役割があると言われることがあります。お金持ちが寄付によって恵まれない人達を助ける。ビル・ゲイツ何かがその最たる例ですが、欧米ではプロスポーツ選手による寄付や財団の設立が多く、アメリカンフットボールのプロリーグNFLではボランティアやチャリティ活動に貢献したプレイヤーを表彰する「ウォルター・ペイトン賞」という賞があったりします。

日本では、阪神大震災がボランティア元年と言われるようにボランティアやチャリティが一般的になったのは比較的最近のことです。それからインターネットの普及によりクラウドファンディングが広く知られるようにあり、ファンドと言うかたちでソーシャルな活動に資金を提供するというお金の使い方が少し一般的になりました。
しかし、日本ではただお金を寄付する寄付より、何らかの見返りが(たとえ気持ち程度のものでも)あるファンドのほうが普及しているのはなぜなのでしょうか。先日、NoddINというクリエイターの集まりの人たちにインタビューした時(参考記事)、「日本人のお金に対する不自由さ」という話を聞いて、腑に落ちました。日本人は定価が決まっているものに対してお金を払いたくて、自分の価値観によって金額を決めることが出来ないというのです。これは本当にそうで、だから金額とそれに対するリターンが決められているクラウドファンディングのほうが自由に金額を決めて寄付できるものよりも、参加しやすいのだということなのです。


NoddIN「戦争のつくりかた」

これはもう一つの身近にある「寄付」であるふるさと納税についてもいえます。始まった段階ではただ、自分が今住んでいる場所以外に納税できるというシステムだったのに、それではなかなか制度が普及しなかった。それが寄附金額に対して返礼品を決めることで爆発的人気が出たわけです。もちろん返礼品が魅力的というのもあるんですが、この金額がこのような価値の品物と交換できるという基準が示されることでお金を出しやすくなったという面も否定できないと思うのです。

今年のふるさと納税がお済みでない方はお早めに↓

というのが日本人の現状だと思うのですが、もう少しお金に対して自由になり、「ソーシャルなお金の使い方」をするためにはどうすればいいのか、そんなことも考えます。そのような考えに対する一つの答えをもらったのがまた別のインタビューで、カンボジアで子供たちに映画を届ける活動をしている教来石小織さんに話を聞いたときでした(参考記事)。

教来石さんはカンボジアで子供たちに映画を届ける「World Theater Project」を運営するNPOの代表なのですが、「クラウドファンディングが無ければ活動が立ち行かなかった」と言っていました。私もぜひお金を出したいと思ったのですが、この「お金を出したい」という動機は何なのかを考えてみると、「その活動は素晴らしいものだけれど自分では出来ないからせめてお金で支援したい」という気持ちでした。カンボジアの子供たちに映画を観てもらいたいという気持ちはあるけれど、自分では出来ないから、それをやっている人を支援するという気持ちです。

人には出来ることとやりたいことがあり、やりたいことが必ずしも出来ることは限りません。やりたいことができればそれに越したことはないんですが、やりたいことよりも得意なことをやったほうが、自分のためにも社会のためにも意味があるということはよくあることです。そういう場合に得意なことをやってお金を稼ぎ、そのお金を本来やりたいことをやってくれている人に提供する、そういう寄付のあり方があるのだと思ったのです。そのような意義のある活動をしている人は往々にしてお金がないものですから。それでも、やはり日本人なので、「対価」があるほうがやりやすく、その意味でもクラウドファンディグというのはいい取り組みだと思ったのです。

さて、ようやく表題の件ですが、そんな「World Theater Project」を支援するコーヒーがクリスマス限定で販売されています。

ものを買ってその一部が寄付になるというあり方は、まったくお金から自由になっているとはいえませんが、寄付やソーシャルなお金の使い方について考える第一歩にはいいのではないかと思います。どうせ買うなら、そういう付加価値がついているものがいい、寄付月間だし、と思ったりするのです。

https://i2.wp.com/socine.info/wp-content/uploads/2016/12/wtp.jpg?fit=640%2C426&ssl=1https://i2.wp.com/socine.info/wp-content/uploads/2016/12/wtp.jpg?resize=150%2C150&ssl=1ishimuraBlogNoddIN,カンボジア,クラウドファンディング
12月は寄付月間だそうです。 動画も微妙だし、寄付といえば災害が起きたときの義援金くらいしか覚えがないという人が多いかと思います。私もそうです。 でも、仕事でクラウドファンディングについて話を聞くことが多く、クラウドファンディングや寄付ということについて考えるようになりました。 日本では寄付文化はアメリカのように根付かないということがよく言われますが、それはどういうことなのか、寄付月間ということで自分なりに考えてみました。 寄付の一つの意義として、貧富の差を補完する役割があると言われることがあります。お金持ちが寄付によって恵まれない人達を助ける。ビル・ゲイツ何かがその最たる例ですが、欧米ではプロスポーツ選手による寄付や財団の設立が多く、アメリカンフットボールのプロリーグNFLではボランティアやチャリティ活動に貢献したプレイヤーを表彰する「ウォルター・ペイトン賞」という賞があったりします。 日本では、阪神大震災がボランティア元年と言われるようにボランティアやチャリティが一般的になったのは比較的最近のことです。それからインターネットの普及によりクラウドファンディングが広く知られるようにあり、ファンドと言うかたちでソーシャルな活動に資金を提供するというお金の使い方が少し一般的になりました。 しかし、日本ではただお金を寄付する寄付より、何らかの見返りが(たとえ気持ち程度のものでも)あるファンドのほうが普及しているのはなぜなのでしょうか。先日、NoddINというクリエイターの集まりの人たちにインタビューした時(参考記事)、「日本人のお金に対する不自由さ」という話を聞いて、腑に落ちました。日本人は定価が決まっているものに対してお金を払いたくて、自分の価値観によって金額を決めることが出来ないというのです。これは本当にそうで、だから金額とそれに対するリターンが決められているクラウドファンディングのほうが自由に金額を決めて寄付できるものよりも、参加しやすいのだということなのです。 NoddIN「戦争のつくりかた」 これはもう一つの身近にある「寄付」であるふるさと納税についてもいえます。始まった段階ではただ、自分が今住んでいる場所以外に納税できるというシステムだったのに、それではなかなか制度が普及しなかった。それが寄附金額に対して返礼品を決めることで爆発的人気が出たわけです。もちろん返礼品が魅力的というのもあるんですが、この金額がこのような価値の品物と交換できるという基準が示されることでお金を出しやすくなったという面も否定できないと思うのです。 今年のふるさと納税がお済みでない方はお早めに↓ というのが日本人の現状だと思うのですが、もう少しお金に対して自由になり、「ソーシャルなお金の使い方」をするためにはどうすればいいのか、そんなことも考えます。そのような考えに対する一つの答えをもらったのがまた別のインタビューで、カンボジアで子供たちに映画を届ける活動をしている教来石小織さんに話を聞いたときでした(参考記事)。 教来石さんはカンボジアで子供たちに映画を届ける「World Theater Project」を運営するNPOの代表なのですが、「クラウドファンディングが無ければ活動が立ち行かなかった」と言っていました。私もぜひお金を出したいと思ったのですが、この「お金を出したい」という動機は何なのかを考えてみると、「その活動は素晴らしいものだけれど自分では出来ないからせめてお金で支援したい」という気持ちでした。カンボジアの子供たちに映画を観てもらいたいという気持ちはあるけれど、自分では出来ないから、それをやっている人を支援するという気持ちです。 人には出来ることとやりたいことがあり、やりたいことが必ずしも出来ることは限りません。やりたいことができればそれに越したことはないんですが、やりたいことよりも得意なことをやったほうが、自分のためにも社会のためにも意味があるということはよくあることです。そういう場合に得意なことをやってお金を稼ぎ、そのお金を本来やりたいことをやってくれている人に提供する、そういう寄付のあり方があるのだと思ったのです。そのような意義のある活動をしている人は往々にしてお金がないものですから。それでも、やはり日本人なので、「対価」があるほうがやりやすく、その意味でもクラウドファンディグというのはいい取り組みだと思ったのです。 さて、ようやく表題の件ですが、そんな「World Theater Project」を支援するコーヒーがクリスマス限定で販売されています。 コーヒー豆 期間限定ブレンドクリスマス 深煎り200g【スペシャルティコーヒー】価格:1340円(税込、送料別) (2016/12/13時点) ものを買ってその一部が寄付になるというあり方は、まったくお金から自由になっているとはいえませんが、寄付やソーシャルなお金の使い方について考える第一歩にはいいのではないかと思います。どうせ買うなら、そういう付加価値がついているものがいい、寄付月間だし、と思ったりするのです。
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