『ヤクザと憲法』上映、『標的の島 風かたか』の先行上映も-座・高円寺 ドキュメンタリーフェスティバル
2月8日~12日まで、「座・高円寺」で22本のドキュメンタリーフィルムを上映する「第8回 座・高円寺 ドキュメンタリーフェスティバル」が開催される。
同映画祭は、「テレビ、映画の枠を越えて、ドキュメンタリーの魅力と可能性を再発見する」ことを目的に2010年にはじまり、毎年開催されている。
映画監督などゲストが選んだ作品を上映するゲストセレクションと、毎回テーマを決めた特集上映、新しい才能を発掘する目的で行うコンペティションの3部門からなるのが特徴。
今年のゲストセレクションは、『大東亜戦争(前・後編)』(是枝裕和)、『将軍様、あなたのために映画を撮ります』(松江哲明)、『ヤクザと憲法』(西川美和)、『最後の木こりたち』(中山大樹)、『イラン式料理本』(西加奈子)、『S21 クメール・ルージュの虐殺者たち』(森達也)、『井浦新 アジアハイウェイを行く 第5集 “インドシナ回廊”心を映す道』(井浦新)の7本。*()内は選定者。
特集上映は「アジアの波」がテーマで、セウォル号沈没事故をテーマにした『ダイビング・ベル/セウォル号の真実』、フィリピンのスモーキマウンテンで暮らしてた子供たちのその後を追った『BASURA』、台湾各地の少数民族で結成されたバンドの活動を追う『トーテム』など9作品に加え、沖縄の基地建設を巡るドキュメンタリシリーズの最新作『標的の島 風かたか』を先行上映する。
コンペティションでは、鹿児島県悪石島に移住した不登校の少年と母親の生活を描いた『ぼくの、メリット』、福島県飯舘村からの避難生活を送る2人の老人の生活を描いた『飯舘村の母ちゃんたち 土とともに』など5作品を上映。
ゲストセレクションも、特集上映も、コンペティションも面白そうな作品が並ぶが、まずは、ここでも取り上げた『ヤクザと憲法』は見逃せない。地上波での放送はもうないとも言われているし、DVD化もされていないので、今回のような特集上映か、上映会か、まれにCSなどで放送されるタイミングを待つしか無い。気になる方はこの機会に是非。『ヤクザと憲法』の上映は2月9日19時から。上映後のトークイベントには、圡方宏史監督と、選定した西川美和監督が登壇するとのこと。
『S21 クメール・ルージュの虐殺者たち』はカンボジアの政治犯収容所「S21」の真実に迫った作品で、カンヌ映画祭ある視点部門でグランプリも受賞した秀作。上映は2月11日19時から。上映後には森達也さんのトークイベントも。
コンペティション部門も面白そうな作品が揃っていて、しかも1,500円で全作品が見られるとのこと。上映が2月12日10時~15時30分ころまで、同日20時10分からは表彰式と監督等によるトークショーも行われる。
観覧料は各回=1,500円。
https://socine.info/2017/02/08/za_koenji_8th/Newsカンボジア,原発事故,多様性,映画祭,是枝裕和,東海テレビ放送,森達也
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