ソーシャルシネマは忘却に抗う。広島経済大学の学生が制作した、宮島の被爆者を描いた「忘れられた魂」に思う新藤兼人の偉大さ。
オバマ大統領が広島を訪れた今年、広島経済大学の学生たちが知られざる宮島の被爆者たちについて取材し、制作したドキュメンタリー「忘れられた魂~宮島の原爆死者たち」が第36回「地方の時代」映像祭で奨励賞を受賞した。作品の全編が
あまり面白くはなかったが『トラブゾン狂騒曲』を観て、「ソーシャルシネマ」とはそもそも何なのかについて書いてみる。
今日取り上げる映画は『ソウル・キッチン』などで知られるファティ・アキン監督のドキュメンタリー映画『トラブゾン狂騒曲~小さな村の大きなゴミ騒動~』。映画としてはそれほど面白くないけれど、あまり面白くないなぁと思いながら、そ
LGBT、障害、部落。大阪から多様性とは何かを考える「よどがわダイバーシティ映画祭2016」
大阪・十三のシアターセブンで「多様性」をテーマにした映画祭「よどがわダイバーシティ映画祭2016」が12月3日から開催されている。 今年で3回目となる同映画祭は、人権週間にあわせて毎年12月に開催しているもので、多様性や
パブリックドメインの『生れてはみたけれど』を観て、映画文化と著作権について少し考えてみた。
12月1日は映画の日。 毎月1日の「映画の日」とは異なり、年に1度の映画の日です。なんでも1896年の11月の末に日本で初めて映画が公開されたので、切りのいい12月1日を映画の日にしようということで決まったらしいです(出
私たちは本当に「多様化」の意味を理解しているだろうか?映画『ハーフ』から考える多様化する社会と「いじめ」。
小池都知事が連発したことでも話題になった「ダイバーシティ」という言葉。日本語にすると「多様性」という意味で、小池都知事はともかくとして、これからの世界を考える上で重要な概念であることは間違いない。 「多様」の対義語は「一
生田斗真がトランスジェンダーを演じる『彼らが本気で編むときは、』に期待する理由。
© 2017 「彼らが本気で編むときは、」製作委員会 『かもめ食堂』などの荻上直子監督の最新作『彼らが本気で編むときは、』が来年公開される。 この作品は、生田斗真 がトランスジェンダーのリンコを演じ、その恋人の
映画と関係ないですが足湯たんぽが素晴らしいという話。冬の映画鑑賞にもいいかもしれないので映画の話も少し。
こそっとサイトをスタートさせて1ヶ月近くがたちました。 探り探り好き勝手なことを書いていますが、真面目にソーシャルシネマについて語る以外のことも書きたくなってきたので、ブログカテゴリーを追加して、さらに好き勝手なことを書
『365日のシンプルライフ』を観てミニマリストについて考えたら、『地球にやさしい生活』を思い出した。
最近というかここ数年、「ミニマリスト」という言葉をよく耳にするようになった。ミニマリストは要はほとんど物を持たない人で、テレビの情報番組だとかで、がらんどうの部屋にちゃぶ台が1つあるだけの部屋が映ったりする。そういう映像
トランプ時代の世界に向けて、やるべきことと見るべき映画を考えてみた
photo by Gage Skidmore ドナルド・トランプ がアメリカ大統領になることが決まった。選挙キャンペーン中の過激な発言を巡って世界中で不安や混乱が起きている。一体どうなることやらわからないなか、色々なニュ
民主主義の行く末に絶望しか感じられない『マイケル・ムーア in アホでマヌケな大統領選』
共和党のジョージ・W・ブッシュと民主党のジョン・ケリーが激戦を繰り広げていた2004年の大統領選挙の直前、保守王国ユタのユタバレー州立大学の学生がマイケル・ムーアに講演を依頼した。ブッシュと共和党の悪口ばかり言っているマ