都市の周縁部の人々から「多様性」の意味を探る-『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』
ベルリン映画祭で金熊賞を受賞した『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』が話題になっているジャンフランコ・ロージ監督、このロージ監督がヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞して注目を集めた作品がこの『ローマ環状線、めぐり
バレンタインだからフェアトレードについて考えよう!バレンタインを現代的に考える映画『バレンタイン一揆』
今日はバレンタインデー。バレンタインデーといえばチョコというのはお菓子メーカーの戦略だということはもうみんなが知っているが、サンタクロースが赤くなったのはコカ・コーラの戦略だというのと同じで、もはや理由なんてどうでもよく
林真須美、麻原彰晃の弁護士を追った映画『死刑弁護人』が問う「死刑」の意味
あなたは「死刑」について真剣に考えたことがあるだろうか?ニュースなどでは「死刑」という言葉に日々接していても、その意味を真剣に考えたことはあまりないのでは無いだろうか。 今回取り上げる『死刑弁護人』は「死刑」の意味につい
『すべての政府は嘘をつく』ーまったくその通りだ。では、トランプ大統領から民主主義をどう取り戻すのか。
ドナルド・トランプが大統領になって、世の中が変わったとは感じないけれど、世界の空気が少し変わったような気がしている。それはなぜなのかよくわからなかったのだが、このドキュメンタリー作品『すべての政府は嘘をつく』を見て、少し
いらないダムは壊せばいいのか?文明と自然、そして人間の関係を考えさせるアートの力-『ダムネーション』
最近、ダムが観光資源として注目されたりもしているが、ダムも建造物である以上老朽化していく。日本でもこれから老朽化を理由に取り壊す必要があるダムが出てくるという話だが、日本より早く多くのダムを建設してきたアメリカでは、この
ソーシャル・シネマはアートである-『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』から多様な解釈の重要さを学ぶ。
最近、というわけでもないが、アートの社会における重要性というのを感じる。アートというと小難しくて、「普通」の人たちには馴染みないもののように思えるが、たまに展覧会に行ったりすると、その力をすごく感じたりする。それはなぜか
チェルノブイリ原発事故はモスクワの仕業?『ロシアのキツツキ』の閉塞感と『プリピャチ』の現実感のなさに福島を思う
Amazonプライムビデオで『ロシアのキツツキ』という映画を観ました。聞いたことない人がほとんどだと思いますが、サンダンス映画祭のドキュメンタリー部門賞を取ったりしている作品です。内容は、チェルノブイリで生まれ、4才のと
戸塚ヨットスクールはニート問題を解決するのかー映画『平成ジレンマ』のどうにも納得できないこと
「いじめは止めないがいじめ方には口を出す」「いじめられることで差を実感してその差を埋めようと頑張るんだ」 これは、東海テレビ制作のドキュメンタリー映画『平成ジレンマ』の主人公、戸塚ヨットスクールの戸塚校長の言葉だ。戸塚ヨ
自己犠牲は美談にはならない。脱落した球児を救う『ホームレス理事長』に感じる多様化のもやもや
なんだかすっかり、東海テレビドキュメンタリー専門みたいになっていますが、今日もその東海テレビのドキュメンタリーの話。 今回取り上げる作品は『ホームレス理事長』、高校を中退した球児たちに再び野球をやる場を提供するために設立
都市でもニュータウンでも田舎でも大切なのは「人との関係」ー『人生フルーツ』で90歳と87歳から生き方を学ぶ
今日紹介する映画『人生フルーツ』は東海テレビ放送の劇場ドキュメンタリーシリーズの第10作。先日1月2日に公開されたばかりで、ぴあの満足度ランキングでも1位に輝いたという作品。 私はこの映画を試写で観て、これはどうしても東