信仰や宗教の話ではなく、寺社という存在の意味を考えるー『樹木希林 わたしの神様』
「信仰」や「宗教」というと日本人の多くは身構える。それはなぜなのだろうか?私も特に信仰心が篤い方でもなく、宗教に関わるのは、冠婚葬祭と初詣とどこかに旅行に行ったときに訪れる神社仏閣くらいのものだ。 今日の作品『樹木希林
LGBTにダウン症、差別との闘いを無にしないために、『チョコレート・ドーナツ』を世界ダウン症の日に観る。
今日は「世界ダウン症の日」ということなので、ダウン症に関係する映画は何か無いかと探して思い出した『チョコレート・ドーナツ』を紹介します。 舞台は1979年のアメリカ、自分がゲイであることを押し殺して来たと思われるポールが
震災から6年を振り返って思うこと-『311』、NoddiN、「3.11映画祭」
2011年3月11日の東日本大震災からもうすぐ6年。日々の生活の中でその記憶は少しずつ薄れていくが、今のところ年に1度は「震災から○年」という報道でその記憶をよみがえらせることができている。 特に映像は最初にそれを見たと
富岡町はプリピャチになったのか?「第4回 グリーンイメージ国際環境映像祭」に見る福島と世界の「いま」
3月3日から5日にかけて、日比谷図書文化館で「第4回 グリーンイメージ国際環境映像祭」が開催される。 同映像祭は、環境についての映像作品を世界から公募し、優秀作品を選定、上映するもので今年で4回目。環境に関するものであれ
都市の周縁部の人々から「多様性」の意味を探る-『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』
ベルリン映画祭で金熊賞を受賞した『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』が話題になっているジャンフランコ・ロージ監督、このロージ監督がヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞して注目を集めた作品がこの『ローマ環状線、めぐり
バレンタインだからフェアトレードについて考えよう!バレンタインを現代的に考える映画『バレンタイン一揆』
今日はバレンタインデー。バレンタインデーといえばチョコというのはお菓子メーカーの戦略だということはもうみんなが知っているが、サンタクロースが赤くなったのはコカ・コーラの戦略だというのと同じで、もはや理由なんてどうでもよく
林真須美、麻原彰晃の弁護士を追った映画『死刑弁護人』が問う「死刑」の意味
あなたは「死刑」について真剣に考えたことがあるだろうか?ニュースなどでは「死刑」という言葉に日々接していても、その意味を真剣に考えたことはあまりないのでは無いだろうか。 今回取り上げる『死刑弁護人』は「死刑」の意味につい
「お笑い芸人VS.原発事故 マコ&ケンの原発取材2000日」はジャーナリズムについての本当に素晴らしいドキュメンタリーだった。
2月5日に日本テレビで放送された「お笑い芸人VS.原発事故 マコ&ケンの原発取材2000日」は、本当に素晴らしいドキュメンタリーだった(再放送は2月12日、BS日テレで)。タイトルからは、原発事故についてのドキュ
『すべての政府は嘘をつく』ーまったくその通りだ。では、トランプ大統領から民主主義をどう取り戻すのか。
ドナルド・トランプが大統領になって、世の中が変わったとは感じないけれど、世界の空気が少し変わったような気がしている。それはなぜなのかよくわからなかったのだが、このドキュメンタリー作品『すべての政府は嘘をつく』を見て、少し
いらないダムは壊せばいいのか?文明と自然、そして人間の関係を考えさせるアートの力-『ダムネーション』
最近、ダムが観光資源として注目されたりもしているが、ダムも建造物である以上老朽化していく。日本でもこれから老朽化を理由に取り壊す必要があるダムが出てくるという話だが、日本より早く多くのダムを建設してきたアメリカでは、この