日本の民主主義とメディアの危機の深刻さが、『パンケーキを毒味する』が誰に向けた映画かわからないことから見えてくる
総理大臣就任直後、報道陣とパンケーキを食べたという菅首相。この菅義偉とはどういう人物なのか、この総理大臣のもと、今の日本はどのような状況にあるのか、今日本が迎えている危機を皮肉っぽく描こうとした映画。 映画の序盤の菅義偉
アンジェイ・ワイダの遺作『残像』が教えてくれる社会が芸術を必要とする理由。
芸術は大衆の要求を満たさなければならないそれが芸術の目的だ。 こんな言葉が映画『残像』に登場します。 『残像』は、ポーランドの実在の芸術家ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキを主人公にしたアンジェイ・ワイダの遺作で、共産主
あなたの投票も狙われている。民主主義を破壊する本当の犯人は誰か。-『グレート・ハック』
インターネット上に存在する個人情報がどう扱われているのか、誰もが気になることだと思います。今回取り上げる『グレート・ハック:SNS史上最悪のスキャンダル』(邦題がイケてないのはもはやNetflixのお家芸)は、マーク・ザ
エドワード・スノーデンと「共謀罪」、プライバシーと民主主義ー『シチズンフォー スノーデンの暴露』
テロ等準備罪に加計学園、忘れられつつある森友学園といろいろ、なんとも嫌になる政治ニュースばかりで、半ばあきらめ気分の今日このごろですが、そんなことではいけないと思って、「共謀罪」について考える材料になるかと、前から気にな
「お笑い芸人VS.原発事故 マコ&ケンの原発取材2000日」はジャーナリズムについての本当に素晴らしいドキュメンタリーだった。
2月5日に日本テレビで放送された「お笑い芸人VS.原発事故 マコ&ケンの原発取材2000日」は、本当に素晴らしいドキュメンタリーだった(再放送は2月12日、BS日テレで)。タイトルからは、原発事故についてのドキュ
『すべての政府は嘘をつく』ーまったくその通りだ。では、トランプ大統領から民主主義をどう取り戻すのか。
ドナルド・トランプが大統領になって、世の中が変わったとは感じないけれど、世界の空気が少し変わったような気がしている。それはなぜなのかよくわからなかったのだが、このドキュメンタリー作品『すべての政府は嘘をつく』を見て、少し
地球を救うためにやるべきことの道標を示してくれるおしゃれな映画『TOMORROW パーマネントライフを探して』
今日取り上げる『TOMORROW パーマネントライフを探して』は、女優のメラニー・ロランが世界を救う方法を探るために友人のシリル・ディオンと3年の間世界中の様々なところを訪れたその度の記録である。基本的には「社会はドキュ
経済危機のアイスランドで起きた市民革命に民主主義の未来の姿を学ぶ ー 『鍋とフライパン革命』(本編映像あり)
先日の『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』につづいて、今週末から公開されるフランスのドキュメンタリー映画『TOMORROW パーマネントライフを探して』を見た。その映画についてはまたということにして、今回は、この2つの