自分らしさと社会:映画『ジェンダーマリアージュ』が投げかけるのは、「あなたは何者か」という問い。
今年も残りわずかとなりました。「今年は全然ブログ書けなかったな」などと例年通りの反省をしながら今年を振り返ってみると、今年も”多様性”がずっと頭に引っかかっていたかななどと思いました。 直近では、外国人労働者に関していろ
電子書籍を作ることは、小さな物語を集めた”箱”を作ることである。
私はもう20年近くもウェブ上に文章を書いてきて、その数は数えられないほどです。自分のサイトにまとまっているものもあれば、あちこちのサイトに掲載されているものもあり、その中には署名があるものもあればないものもある。そもそも
観察映画を観察するとわからなくなる自分と世界との境界ー『港町』
ドキュメンタリー映画『港町』は、想田和弘監督が前作『牡蠣工場』の撮影の時に出会った老人を撮っているうちに出来上がった映画だ。想田監督は自分の作品を”観察映画”のシリーズとして発表していて、この作品も「観察映画第7弾」と題
Blogはお金じゃなくて信頼を稼ぐ場所。ー「Blogのそもそも」その3
どうしてBlogが続かないのかという素朴な疑問から始まったこのシリーズも3回目になってしまいました。前回からの積み残しは「Blogで稼ぐ」ということ。結論はタイトルのとおりなんですが、それだけでは終わらない衝撃の(?)展
謎めいた写真家が”物語”を切り取ったのは何のためか。折り重なる物語をどう切り取るか。ー『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』
何かアート系のドキュメンタリーがみたいなと思って、写真も好きだし、謎めいた写真家というのも面白そうだしというので何の気なしに見はじめたのだけれど、観てみたら今まさに問題意識として持っている“物語”についての映画で色々考え
自己犠牲は美談にはならない。脱落した球児を救う『ホームレス理事長』に感じる多様化のもやもや
なんだかすっかり、東海テレビドキュメンタリー専門みたいになっていますが、今日もその東海テレビのドキュメンタリーの話。 今回取り上げる作品は『ホームレス理事長』、高校を中退した球児たちに再び野球をやる場を提供するために設立
私たちは本当に「多様化」の意味を理解しているだろうか?映画『ハーフ』から考える多様化する社会と「いじめ」。
小池都知事が連発したことでも話題になった「ダイバーシティ」という言葉。日本語にすると「多様性」という意味で、小池都知事はともかくとして、これからの世界を考える上で重要な概念であることは間違いない。 「多様」の対義語は「一