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そういうことか!公民権運動と現代のつながりが外からの目でクリアに見える『ブラックパワー・ミックステープ』

映画『ブラックパワー・ミックステープ~アメリカの光と影~』は、1967年から1975年の間にスウェーデンのテレビ局が公民権運動について取材したテープに、現代(2010年ころ)のアメリカの黒人たちの証言を載せたドキュメンタリー映画だ。当事者ではない私たちにはかなり多くの学びがある作品になった。
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公民権運動とBLMをつなげる“目撃者”はなぜヒーローたちの死を描いたのか-『私はあなたのニグロではない』

アメリカの歴史を考える上で避けて通れない公民権運動、BlackLivesMatter運動を考える上でも知っておかなければいけない過去です。公民権運動については長年に渡って様々な映画が作らていますが、その中でも比較的最近作
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60年代、KKKに捜査のメスを入れたFBIが象徴するものとは-『ミシシッピー・バーニング』をBLM視点から見てみえたこと。

1964年の夏、公民権運動家が殺される。行方不明となった彼らの捜索のため、ミシシッピーの小さな町にFBIの捜査官が派遣された。80年代には問題提起になった映画だが、30年以上がたった現在からはどう見えるだろうか。
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このままでは誰も幸せになれない。白人警察官による黒人射殺は本当に人種問題なのか『ブラインドスポッティング』で考える。

後をたたない白人警察官による黒人容疑者の殺害事件、そんな事件を扱った映画の一つがこの『ブラインドスポッティング』です。 ただ、事件がメインテーマというわけではなく、事件を目撃してしまった黒人青年とその親友の白人青年の人種
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『プラダを着た悪魔』はコメディの皮を被った社会派映画 ― ファッションと欲望と人間と社会と

ジャーナリスト志望のアンディは有名ファッション誌“RUNWAY”の名物編集長ミランダのアシスタントの職を見つける。ファッションにまったく興味がない彼女はダサい服で面接に行くがなぜか採用される。しかし、ミランダは人を人とも
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「滅びゆく街」を描く9時間の大長編『鉄西区』から見える、中国の人々のつながりと国家との微妙な関係

いまや中国を代表するドキュメンタリー作家の一人となった王兵(ワン・ビン)のデビュー作にして代表作の『鉄西区』。ワン・ビンは1999年から3年間に渡り中国北東部瀋陽の工業地域・鉄西区で暮らしながら映画を撮影した。1930年