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テンポの良いロードムービーはただ面白く、でも障害について考える要素も散りばめられたいい映画-『思いやりのすすめ』

介護士に転身し資格を得たベンが最初の仕事先として紹介されたのは、筋ジストロフィーの青年トレバーの介護だった。母親と二人でイギリスから越してきたばかりのトレバーは家からほとんどでない決まりきった生活を送りながら、ベンに悪質
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岸井ゆきのが表現する耳が聞こえないボクサーの世界、『ケイコ 目を澄ませて』は障害と社会のあり方のこれからを問う。

生まれつき耳が聞こえないケイコは下町のボクシングジムでトレーニングをしてプロボクサーとしてリングに立つ。普段はホテルで清掃員として働きながら弟と二人暮らし。ボクシングに生活のほぼすべてを捧げるケイコだったが、ある試合を機
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『パーフェクト・レボリューション』-本当の障害は見えない、そのありかがわかれば革命は起きる

障害者と性の問題について訴え続ける脳性マヒの活動家・熊篠慶彦の体験をもとに、重度障害者と風俗嬢の恋愛を描いたラブストーリー。リリー・フランキーが熊篠さんを演じ、清野菜名が相手役を務めた。障害についての映画というよりは、ラ
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障害者の遅れてきた思春期を描いた傑作ドラマ『37セカンズ』で、私が気づいたのは自分の心にある“距離”。【東京国際映画祭2019】

脳性麻痺の影響で車椅子生活を送る23歳のユマは、親友のマヤカと2人で漫画を描いて人気を得ていた。ただ、表舞台に出るのはマヤカで漫画を書くのはユマ、マヤカはユマの存在をファンの目から隠していた。 ユマは自分の作品でデビュー