Movie

東ティモールは過去を精算し未来へと向かえるか?悲劇の30年を体現する『アブドゥルとジョゼ』から見えてくるもの

2002年に独立した東ティモールは1975年からインドネシアに併合されていた。このあたりの歴史については、『平和への道』に詳しいのでまずはぜひ見てほしいが、あわせてみたいのがこの映画『アブドゥルとジョゼ』だ。 このアブド
Movie

わたしたちは東ティモールのことを何も知らない、彼らの苦しみはわたしたちのせいでもあるのに。-東ティモールの独立までを描いた映画『平和への道』

東ティモールについて知っていることといえば、比較的最近独立したこと、それまで紛争が続いていたこと、コーヒーが有名なこと、くらいかもしれない。 そんな東ティモールについてのお祭り東ティモールフェスタ2021の一環で東ティモ
Featured

死を選ぶのはエゴか?複雑な問題を複雑なまま描く『ブラックバード』は安楽死をどう意味づけたか。

リリー(スーザン・サランドン)は病気で右手が麻痺し、体の他の部分も徐々に自由が効かなくなってきていた。週末、リリーと夫で医師のポールは二人の娘とその家族、リリーの親友リズを家に呼ぶ。リリーは尊厳死を望んでいて、死を前に大
Featured

震災で感じた動物の生死を人間が決めることの意味-『犬と猫と人間と2 動物たちの大震災』

宮城県出身の監督が、震災から一週間後、故郷を訪ねる。被災者たちにどう声をかけていいかわからない彼は、呆然と佇み、そこで見かけた犬の姿を見て、ペットたちも被災したことに気づく。そして、被災した動物たちがどうなっているのかを
Featured

原発事故で見つめ直す自然との関係、富岡町から避難せずに残った男と牛たちの物語『ナオトひとりっきり』

2011年3月11日の夜、福島第一原発の事故により周囲2キロの住民に対する避難指示が出された、その範囲は徐々に広がり12日には20キロ圏内まで拡大された。 震災当時、原発から12キロに位置する富岡町で暮らしていた松村直登
Movie

そういうことか!公民権運動と現代のつながりが外からの目でクリアに見える『ブラックパワー・ミックステープ』

映画『ブラックパワー・ミックステープ~アメリカの光と影~』は、1967年から1975年の間にスウェーデンのテレビ局が公民権運動について取材したテープに、現代(2010年ころ)のアメリカの黒人たちの証言を載せたドキュメンタリー映画だ。当事者ではない私たちにはかなり多くの学びがある作品になった。