先月は、レビュー記事を一本も更新できず申し訳ない限りですが、先月から始まった「気になる映画」の8月号をお届けします。毎月毎月たくさんの映画が公開される中で、今この映画が見たいぞということを記録して公開しておくことで、観るのを忘れない、または見逃してもなにを見逃したか記録して置けるようにという企画です。皆さんの映画鑑賞の参考になればと思います。

公開中の作品

現在公開中の作品からは新たに2作品に注目!奇しくも2作品ともフィリピンのスラムを舞台とした劇映画です。

ブランカとギター弾き
お金でお母さんを買うことを思いついたマニラのストリートキッドのブランカが、盲目のギター弾きピーターと出会い、ピーターのギターに合わせて歌うことでお金を稼ぐ方法を学ぶ。長谷井宏紀監督がヴェネツィア・ビエンナーレ&ヴェネツィア国際映画祭の出資で取り上げたという長編デビュー作。主演の2人に素人を使い、フィリピンの貧しい人たちの現実を切り取ったところが興味深い。
公開日:7月29日
http://www.transformer.co.jp/m/blanka/

©2015-ALL Rights Reserved Dorje Film

ローサは密告された
マニラのスラム街で怠け者の夫と雑貨店を営むローサは、家計を支えるために少量の麻薬を売っていたことで警察に逮捕されてします。連行された警察でローサは多額の見逃し料を要求される。このスラムの現実は、単に貧困を描くだけでなく、ドゥアルテ大統領の麻薬撲滅政策とも関わってくる。理想と現実、政治と生活、貧しい夫婦は社会の断絶にどう挑むのか、それが世界のどのような問題を浮かび上がらせるのか見てみたい。
公開日:7月29日
http://www.bitters.co.jp/rosa/

ここからは先月も取り上げた2作品です。

きらめく拍手の音
耳が聞こえない両親との暮らしを耳が聞こえる娘の視点から切り取った韓国のドキュメンタリー映画。当事者が制作するドキュメンタリー映画というのはハマれば面白いけれど、うまくはまらないと作品として成立し得ないようなものになってしまうこともある。この作品は予告編などを見るとしっかりと作られているし、家族の愛情の深さが見えて面白そう。
公開日:6月10日
http://kirameku-hakusyu.com/

マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白
家族のための出稼ぎのはずが、中国に嫁として売り飛ばされた北朝鮮女性が脱北ブローカーとなり、自らも韓国へと渡ろうとする姿を描いたドキュメンタリー。「脱北」という謎に包まれたものの真相がリアルに描かれるのは興味をそそるし、そこには見たことのないドラマがあるはず。そしてそこから国家と人との関係の何かが見えてくるかもしれない。
公開日:6月10日
http://www.mrsb-movie.com/

©Zorba Production, Su:m

今月公開

米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー
占領下の沖縄でアメリカに抵抗しながら那覇市長、立法院議員などを務め、日本復帰後は国会議員を7期務めた瀬長亀次郎の人生を関係者の証言などを元に浮き彫りにしていくドキュメンタリー。沖縄の問題がどうしてここまでこじれてしまったのか?沖縄の人たちの声をアメリカに、そして日本に届け続けたカメジローの人生から学べることがあるように思う。元は2016年のTBSのテレビドキュメンタリーというのも注目点。
公開日:8月12日
http://www.kamejiro.ayapro.ne.jp/

©TBSテレビ

いつも心はジャイアント
頭骨が変形するという難病を患ったリカルドがペタンクに出会い、沢山の仲間と出会う。ペタンクの北欧選手権に出て優勝すれば、精神を病んで会うことが出来ない母に元気を与えられると信じて練習に励むが…。差別や障がい者の問題についてのドキュメンタリーも重要だけれど、こういう問題を身近なものとして考えるにはフィクションのほうがピタリと来ることもある。この作品は障害者差別の問題をスポーツと絡めてファンタジックに描いているというところが面白そう。
公開日:8月19日
http://www.giant-movie.jp/index.html

©2016 Garage Films SE. ALL RIGHTS RESERVED.

コスタリカの奇跡
1948年に軍隊を廃止。軍事予算を社会福祉に充て、国民の幸福度を最大化する道を選んだコスタリカ。実際に安全で幸福な国家を実現しているコスタリカになぜそれが可能だったのか、元大統領やジャーナリスト、学者などの証言を元に明らかにしていく。コスタリカに軍隊がないということがそもそも知られていないし、にも関わらずラテンアメリカで最も安全な国だということも知られていない。同じように軍隊を保持しないことを選択した「はずの」日本からどう見えるのか、非常に興味深い。
公開日:8月12日
https://www.cinemo.info/movie_detail.html?ck=48

来月以降

9月以降に公開予定の映画をとりあえずリストアップ!詳細は来月以降お知らせします。

ソニータ
おクジラさま ふたつの正義の物語
不都合な真実2 放置された地球
禅と骨
サーミの血
パーフェクト・レボリューション
夜間もやってる保育園
DARK STAR H・R・ギーガーの世界

気になる作品があったらぜひ見てみてください。

ishimuraCheck Cinemas
先月は、レビュー記事を一本も更新できず申し訳ない限りですが、先月から始まった「気になる映画」の8月号をお届けします。毎月毎月たくさんの映画が公開される中で、今この映画が見たいぞということを記録して公開しておくことで、観るのを忘れない、または見逃してもなにを見逃したか記録して置けるようにという企画です。皆さんの映画鑑賞の参考になればと思います。 公開中の作品 現在公開中の作品からは新たに2作品に注目!奇しくも2作品ともフィリピンのスラムを舞台とした劇映画です。 ブランカとギター弾き お金でお母さんを買うことを思いついたマニラのストリートキッドのブランカが、盲目のギター弾きピーターと出会い、ピーターのギターに合わせて歌うことでお金を稼ぐ方法を学ぶ。長谷井宏紀監督がヴェネツィア・ビエンナーレ&ヴェネツィア国際映画祭の出資で取り上げたという長編デビュー作。主演の2人に素人を使い、フィリピンの貧しい人たちの現実を切り取ったところが興味深い。 公開日:7月29日 http://www.transformer.co.jp/m/blanka/ ローサは密告された マニラのスラム街で怠け者の夫と雑貨店を営むローサは、家計を支えるために少量の麻薬を売っていたことで警察に逮捕されてします。連行された警察でローサは多額の見逃し料を要求される。このスラムの現実は、単に貧困を描くだけでなく、ドゥアルテ大統領の麻薬撲滅政策とも関わってくる。理想と現実、政治と生活、貧しい夫婦は社会の断絶にどう挑むのか、それが世界のどのような問題を浮かび上がらせるのか見てみたい。 公開日:7月29日 http://www.bitters.co.jp/rosa/ ここからは先月も取り上げた2作品です。 きらめく拍手の音 耳が聞こえない両親との暮らしを耳が聞こえる娘の視点から切り取った韓国のドキュメンタリー映画。当事者が制作するドキュメンタリー映画というのはハマれば面白いけれど、うまくはまらないと作品として成立し得ないようなものになってしまうこともある。この作品は予告編などを見るとしっかりと作られているし、家族の愛情の深さが見えて面白そう。 公開日:6月10日 http://kirameku-hakusyu.com/ マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白 家族のための出稼ぎのはずが、中国に嫁として売り飛ばされた北朝鮮女性が脱北ブローカーとなり、自らも韓国へと渡ろうとする姿を描いたドキュメンタリー。「脱北」という謎に包まれたものの真相がリアルに描かれるのは興味をそそるし、そこには見たことのないドラマがあるはず。そしてそこから国家と人との関係の何かが見えてくるかもしれない。 公開日:6月10日 http://www.mrsb-movie.com/ 今月公開 米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー 占領下の沖縄でアメリカに抵抗しながら那覇市長、立法院議員などを務め、日本復帰後は国会議員を7期務めた瀬長亀次郎の人生を関係者の証言などを元に浮き彫りにしていくドキュメンタリー。沖縄の問題がどうしてここまでこじれてしまったのか?沖縄の人たちの声をアメリカに、そして日本に届け続けたカメジローの人生から学べることがあるように思う。元は2016年のTBSのテレビドキュメンタリーというのも注目点。 公開日:8月12日 http://www.kamejiro.ayapro.ne.jp/ いつも心はジャイアント 頭骨が変形するという難病を患ったリカルドがペタンクに出会い、沢山の仲間と出会う。ペタンクの北欧選手権に出て優勝すれば、精神を病んで会うことが出来ない母に元気を与えられると信じて練習に励むが…。差別や障がい者の問題についてのドキュメンタリーも重要だけれど、こういう問題を身近なものとして考えるにはフィクションのほうがピタリと来ることもある。この作品は障害者差別の問題をスポーツと絡めてファンタジックに描いているというところが面白そう。 公開日:8月19日 http://www.giant-movie.jp/index.html コスタリカの奇跡 1948年に軍隊を廃止。軍事予算を社会福祉に充て、国民の幸福度を最大化する道を選んだコスタリカ。実際に安全で幸福な国家を実現しているコスタリカになぜそれが可能だったのか、元大統領やジャーナリスト、学者などの証言を元に明らかにしていく。コスタリカに軍隊がないということがそもそも知られていないし、にも関わらずラテンアメリカで最も安全な国だということも知られていない。同じように軍隊を保持しないことを選択した「はずの」日本からどう見えるのか、非常に興味深い。 公開日:8月12日 https://www.cinemo.info/movie_detail.html?ck=48 来月以降 9月以降に公開予定の映画をとりあえずリストアップ!詳細は来月以降お知らせします。 ・ソニータ ・おクジラさま ふたつの正義の物語 ・不都合な真実2 放置された地球 ・禅と骨 ・サーミの血 ・パーフェクト・レボリューション ・夜間もやってる保育園 ・DARK STAR H・R・ギーガーの世界 気になる作品があったらぜひ見てみてください。